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2022年3月

2022年3月22日 (火)

2022小江戸大江戸235km(大江戸その2)

夜中3時過ぎの浅草寺は誰もいない・・・と思ったら普通の参拝客が1人いてびっくり!幽霊じゃないよね?って思ったけど普通にお参りしていた。まああちらもこっちを不審に思ったかもしれないけど(笑)

 

鳥越神社を撮影してCPは終了。あとは淡々とゴールを目指すだけ。本郷通りは東大側は歩道がガタガタしていて走りにくいので、さっさと反対側に移ってしまう。

 

いつもの王子駅でのトイレタイム。今年はとても綺麗で快適(笑)今回もコンビニトイレは1回も使わなかった。

 

赤羽手前のコースがまた若干変わって、あの団地への階段が復活。いつも左側を登っていたけど、今回右側を登ってみたら傾斜が緩くて楽!何年もここ走っているのに初めて気づくとは。思い込みやルーティーンって時々見直した方がいいみたい。そしてやっぱりこのアップダウンコースの方が好きだなあ。

 

舟渡エイド(179.6km)の開設は朝7時なので多分やってない。なので途中おしなりでもらったおにぎり食べながら温かいお茶を買って休憩。おにぎり美味しい!!もっちりしていてシソが効いてる。塩も多めだったみたい。このおにぎりで妙にパワーが出た。

 

舟渡エイドを朝6時ごろに通過。テントを張って設営中だった。計測だけして前に進む。ここから秋ヶ瀬エイドまでが長いんだよなあ・・・。

 

荒川の土手に出てあまりの寒さにびっくり!北風が強くて手も足も全身も凍える。こんなに寒い河川敷は久しぶりかなあ。ここ何年もお天気に恵まれている小江戸大江戸だけど、以前は雨も多くここで暴風雨に遭ってびしょびしょになり凍えながら進んだこともあった。雨がないだけマシだけど。本当気象条件は今の方がずっといいなあ・・・。いつも疲れが出て歩きと走りが半分になる河川敷も、あまりの寒さに走り続けてあっという間に秋ヶ瀬エイドについてしまった。睡魔はどこへ??

 

秋ヶ瀬エイド(191.5km)7時30分頃到着。でもこれは1回目(笑)寒くて寒くて震えながらエイドに入るとなんとストーブ!!暖かくて助かった。もちろん温かい素麺をいただきホッと一息。ここでも1人ランナーに会う。多分おしなりで会った人。さて1回目のバイパス行きますか!!

 

1回目のバイパスは向かい風・・・ということは3回目も向かい風か・・・ずっと向かい風を浴びていると花粉でやられ出す。既に結構やられてはいたけどこのバイパスでダメおしされるのが定例(笑)。しかし・・・進んでも進んでも向こうからランナーがやってこない。おかしい。おかわりランナーがなぜ全然来ないんだろう。私も去年より遅いけどみんなも遅いのか??それとももうすれ違えないくらいみんな速いのか。

もうすぐバイパスも終わりそうなところでやっと2人向こうからやってきた。あ、Oさんだ!今年も元気そう。ってか1月もこうやってレースですれ違ったね(笑)やっと人に会えてホッとする。

 

川越(205.7km)到着。9時半くらい。あんなに寒かったのが嘘のように気温が上がってきていた。まずは上を脱いでグローブと共に荷物に戻す。ボトルに水を満タンにしてもらう。襷をもらってトイレに行って今来た道を戻る。小江戸終了時は小江戸ランナーが羨ましかったけど、今の川越ではそうは思わなかった。もう折り返すことも4回目。慣れたのかもしれない(笑)

 

2回目のバイパス。これが1番だれたかなあ・・・追い風というほど風の恩恵は受けず、ただ暑いだけになってきた。でもだんだんすれ違うランナーが増えてきてその度元気をもらう。大江戸のトップたちとも会い、めちゃくちゃ元気な女将さんにも会う!!脚リハビリ中じゃなかったっけ??次々ランナーとエールを交換するうちにまた秋ヶ瀬に戻ってきた。

 

2回目の秋ヶ瀬エイド(219.9km)11時半頃。去年もこんな時間だったかも。どうやら巻き返してきた?今度は暑くてフルーツポンチをいただく(笑)4時間前とは大違い。

 

さあ最後のバイパスだ。どんどん人に会えるようになり賑やかになってきた。友達の大江戸ランナーと喋りながら走っていると同じようなペースで走る200のランナー数名と一緒になって走るようになっていた。

 

ここからが不思議・・・この集団走が不思議な力を生んでどんどんガンガン走れる。1回目より2回目より疲れているはずなのになぜか走れる。これがランナー同士のパワーなのか。ゾーンに入ったかのように信号待ち以外は上りだろうがなんだろうが走れる走れる。もうすっかり頭に入ったコースや景色。最後の川越線の橋を越えるとケーズ電器が見えてあと少し、と思える。

 

小仙波で曲がってからもペースは落ちることなく逆に上がっていく感じですごく気持ちよくゴール!去年と同じくらいの時間に帰ってきた!と思ったらスタートが8時8分だったので、8分引いて結果去年より12分も速いことがわかりびっくり。これは絶対最後の集団走のパワーのおかげ。これだけ長く走って最後がこんなに気持ちいいのは9回目にして初めてかなあ・・・。やっぱり超ウルトラは面白い。毎回何があるかわからないところは本当に面白い。

 

ゴール後はエイドでたっくさん食べ物いただき、サンドイッチもコーヒーゼリーも何もかも美味しかった。お土産にしたフルーツサンドもマフィンも帰宅後にペロリ(笑)よく食べました。

 

コロナ禍でも1回も中止になることなく続けられてきたこの小江戸大江戸。工夫を重ねながら開催に漕ぎ着けていただいた主催者の気持ちが本当に嬉しくて。人と一緒に走る楽しさ、パワー、会える喜びがこんなに大きいなんて、この大会があったからこそわかったこと。本当にありがとうございました。そしてもちろんまた来年♪


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2022年3月20日 (日)

2022小江戸大江戸235km(大江戸その1)

前回書き忘れたことが。川越を出るときに用意しておいたランチパックを持って、信号待ちで少しずつパクパクと。

一昨年だったか、コンビニで食べ物飲み物買って信号待ちで食べながら進んだことを思い出して、今回は事前に好きなものを用意しておいた。

コンビニ入っても食べたいものがあるわけじゃないしね・・。

 

長い川越街道はほぼランナーには会わず。いてもコンビニに入ったりすると見失ってしまう。

信号待ちでバラバラとランナーが5人くらい固まったのは、山手通りに入ってからだった。久しぶりに他のランナーに会ったとみんな言っていた(笑)

5人くらいで成顔寺エイドを目指す、とその前に私はその途中にあるとあるお寺の前で1人祈る。去年亡くなったすごいランナーの葬儀が行われたお寺。がんばるよ、って報告しながら前に進む。

 

成顔寺エイド(128km)到着。22時半くらいだったか。去年より遅いまま。ここは知り合いだらけのエイドで鹿カレーやたこ焼きだけでなく、スタッフとの交流も楽しみにしているエイド。一緒に着いたランナーはみんなあっという間に出て行ってしまったけど(笑)私はのんびり大好きな河内晩柑をおかわりしたり、コーヒー甘酒で栄養もらったり。すっかりレース中ということも忘れて話し込んでしまい、慌ててトイレに寄って再スタート。

 

また誰もいなくなってしまった。でも目を瞑っても走れるくらいコースは身体に染み込んでいるし人が少ない都心を気持ちよく1人で走るのは楽しい。

都庁に代々木駅前に新国立競技場。外苑に六本木に赤羽橋に東京タワー。去年は点灯したタワーが撮影できたのに今年は10分ほど遅れていて消灯してしまっていた。残念・・・。

 

もう一体何年工事しているのかわからない虎ノ門を過ぎ霞ヶ関に祝田門。前週ゴール場所だった東京駅前を通り抜けて大手町、日本橋へ。

もうすぐ馬喰町エイド。ここも旧こあしすエイドメンバーが揃っている癒しのエイド。そしてきりたんぽがとっても楽しみ。

 

馬喰町エイド(145.4km)夜中1時頃到着。去年は暑かった夜中だったけど今年は寒くて既にグローブもつけていた。温かいきりたんぽが本当に美味しい!今年は2軒分エイドになっていて、作る場所と食べる場所がきっちり分かれていた。なぜかここで芹の根っこを入れる入れないで盛り上がり(笑)やっぱり根っこは必要という結論に至る。(去年は根っこを残すランナーが多くて今年は入れなかったそうだ)来年は根っこ入りだね(笑)ここで2人ほどランナーを見かける。でもみんな滞在時間は短いなあ。

 

ここからおしなりエイド(157.9km)までは大した距離はないのに単調な道のせいか長く感じるところ。そろそろ疲労も出てくるからかもしれない。

築地で曲がって勝鬨橋まで来るとなんとすぐ横にコーラを並べた私設エイドが!こんな寒いところに・・・いつからいるんだろう。

コーラをコップ半分ほどいただく。甘さが嬉しい。そういえば今年はあまりコーラを飲んでなかったなあ。お礼を言って撮影ポイントは忘れずに橋を渡る。

 

誰もいない月島もんじゃストリートを抜けて清澄通りをひたすら北上。ここも飽きてくるけど仕方ない。酔っ払った若者たちが騒ぐ様子が何度か見られた。去年も花見で騒いでいたよね・・この辺り。

 

両国すぎてスカイツリーを見ながらさらに北上、今年のスカイツリーはキラキラ雪のような模様に光っていた。

 

おしなりエイド(157.9km)2時48分到着。ランナーが1人いた。さっき勝鬨橋のところで前に見えたランナーかな。

ここもお知り合いにレジェンドランナーが揃った豪華なエイド!小江戸走ってからサポートに入っている友達も。

気づけば1人でまったりと休憩していた(笑)まだ眠くはないけど・・・まあそりゃ疲れるよね。ここはいつも温かいスープで元気をもらうところ。K崎さんにこの先食べられるようにおにぎりをいただく。「舟渡エイドまだやってないと思うから」

そうだ、去年は赤羽エイドだったけど今年はまた舟渡に戻ったので、たぶん開設前に通過だろうなあ・・・。

 

おしなりエイドを出たらさらに寒くなっていた・・・いやあ迷ったけど多めに羽織るもの持ってきてよかったー。でも寒いおかげか睡魔にはまだ襲われていない。走ってないと寒くて仕方ないというのもある。さあ、まだここから50km以上ある。淡々と行こう。


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2022年3月19日 (土)

2022小江戸大江戸235km(小江戸)

やっぱり出だしから半袖・アームで正解だったと思うような気温。ただ空気はすごく乾燥しているので走りにくい感じはないかな。

今年は平成の森公園のトイレは工事中で使用不可。親切に地図にもHPにも書かれていたのも関わらず数名がわざわざ行って帰ってくるのが見えた。予習しないで走る人多いんだね(笑)

さくら堤公園の手前は河川敷工事で畦道に迂回。これが意外と長くて走りにくくて脚にきたかも。

 

今年の吉見エイド(21.2km)は去年のような列もなくすんなり。給水と何かつまむ。その先も工事で住宅街の方に迂回。近くに試走したことがあるランナーがいて迷わず行けた。ラッキー。

 

いつもあまり私設エイドはいない小江戸(でも最初の頃は実は結構いたのです)。でも今回は残念ながらDNSになってしまった友達が移動しながらエイドをやってくれていて助かった♪本当こういうのありがたいです。

 

手島エイド(32.7km)でボトルに水を入れてもらったりスポドリ飲んだり。梅干しももらったかな。やっぱり喉が渇く。けど飲み過ぎ注意。すでに前年到着時間から遅れ出す。まあ迂回もあったし気にしないけど(笑)

 

いつもの綺麗なトイレ休憩で経口補水パウダーを飲む。ジェルも薬も何も持たない私が唯一持つのがこれ。こういう急に暑くなる時はマストアイテム。140号に出ると絶対暑いからこの辺でしっかり給水。

 

予想通り140号に出たら暑い・・・暑いけど乾く。乾燥した空気が皮膚の表面からも水分を奪っていく感じ。それにしても今年はなぜか走っていて短く感じる。玉淀大橋もあれ?着いちゃったという感じ。なんだか不思議。もうコースが身体に染み付いてる(笑)年に1回だけど今年で9回目だからね。

 

 

浄恩寺エイド(51.8km)到着。さらに遅れる。でもゆっくり飲み物飲んでブドウつまんでジャムたっぷりのサンドイッチを頬張る。

ここで何人か友達に会ってその後一部一緒に走ったり。まあここまで来れば小江戸も半分以上終わったものだから。と言いつつ去年はここから暑くて水がなくなって大変だったんだよなあ・・・と思い出す。

 

そんなわけでコンビニ休憩含めて次のエイドまでの間にゆっくり2回も休憩(笑)過去はこの区間で休憩なんてしたことなかったんだけど・・。まあ暑いんだから仕方ない。そしてこの辺りから花粉をすごく感じるようになる。そうそう、毎年この辺りは花粉がすごいんだよねえ。

 

と、この区間も長いと言えば長いんだけどあまり長く感じない。コースが頭に入っていると淡々と走れるから。時間は見ない。他の人のことも気にしない。ただ淡々と走るだけ。

 

 

唐子エイド(72km)到着。さらに去年より遅い。いつも出迎えてくれる友達がもういない・・・。ここで肉うどん食べながら雑談して心身共にほぐしていくのに。なんだかガラーンとした感じすらする。ここまでの道でちょこちょこ見かけていた女性ランナー(200km)とトイレで一緒になる。あちらも覚えていてくれたけど1月のJTFも参加していたランナーだった。もしかしてこの人女子トップかな?他にもJTFに出ていたランナーに声かけられたりしたけど、やっぱり強い。

 

次のお楽しみは川島IC近くの「まぼろしエイド」だ。今は明るいうちに到着できるようになったけど、初めてこの私設エイドにお世話になった時は暗闇に灯りが見えて本当にホッとしたのを今でもよく覚えてる。まぼろしエイドも今年は賑やかで他のエイドにはない飲み物いただいたり、きゅうりのお漬物いただいたり。出発する時は塩をたっぷり振った冷たい枝豆まで持たせてくれた。あとで頂いたけど美味しかったー!

 

さああとは川越に帰るだけ。山田交差点以降の歩道は狭くて転びやすいけど、明るいうちだと足元が見えて本当楽。なんとかここを明るいうちに通過するように頑張ってる。

 

1回目の川越到着!(91.3km)18時近くになってやっぱり今年はだいぶ遅いんだなあと痛感。まあ仕方ない。ここで終了の小江戸ランナーが本当に羨ましい・・。

 

なんて言ってないで早く支度する。ごみ捨てて補水パウダーを補充。地図を大江戸に入れ替えてここで上着をもう1枚持っていくかちょっと悩む。でもこの乾燥具合だと明け方はきっと寒くなる。そう思ってもう1枚追加。グローブも持っていくことにする。結局これが正解だった。トイレを済ませて10分以内に再スタート。さてここからが本番。

 

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2022年3月18日 (金)

2022小江戸大江戸235km(プロローグ)

リディアード式のトレーニングをしばし休んで(笑)今年も「小江戸大江戸200k」走ってきました。

休んでって・・・始めたばっかりだったんですけど・・・。

とにかく個人的には寒くて寒くて長時間走る気にならなかったのもあって、今回は事前の試走ゼロ。

1番長くて1回に30kmくらいしか走らず内心どうなるかとヒヤヒヤしていました・・・

こんなに走らず出たことなかったし(汗)

 

で、レース報告の前にリザルトが出ていたので書いておきますと。

<完走率>

230k  200k     115k(大江戸)91k(小江戸) 計

43.8%   52.8%   84.5%           76.7%.             59.3%

 

前年より上がったのは大江戸だけであとは軒並みダウン。特に200kの方は2020年と比較しても10%もダウンしてる・・

もしや気温上昇以外にも理由があるのかも?

 

<今年の変更点>

・河川敷工事のためコース迂回(小江戸)

・エイド変更のためコース変更(大江戸)

・ウェーブスタート時間の拡張

こんな感じでした。小江戸の迂回ルートは田んぼの畦道とか住宅街でちょっと距離は延びた感じ。大江戸のコース変更は一部以前のルートに戻ったのでそれほど大規模なものではなかったです。

ウェーブスタートが去年は7時50分〜8時5分の間だったのが、お尻が8時15分まで延びてさらに細かくなっていました。でも守らず適当にスタートしてるランナーもチラチラ見かけたのでどうなんでしょ、これ。

 

小江戸ランナーは最初にスタートしてしまうので、速い人には会えずに終わります(笑)

以前は仲良しグループでスタートすることが多かったのが、スタート時間を決められると自然といろいろなランナーに会えて逆に楽しくていいかなと個人的には思いました。まあ私はグループでワイワイスタートしたことないけど・・・。

 

しかし予報通り朝から気温が上がりそうな感じでスタート前に半袖になるのは初めてかも。大体平成の森公園あたりで脱ぐことが多かったので。

暑い予感のまずは小江戸スタートです。


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2022年3月 7日 (月)

有酸素能力を高める

前回少しご紹介した「リディアードのランニング・バイブル」ですが、Amazonなどの書評をみると「わかりにくい!」「読みにくい!」というコメントが時々見られます・・・

これは文字が多く図がほぼなし、あと読み進めると気づくのですが目安となる「数字」がほとんどない。つまりしっかり文章を読み込まないとわかりにくいのです。でも逆にいえば本当に大切なこと、言いたいことは「数字」ではないということだと思います。

 

リディアード式のトレーニングの基本は

有酸素能力を高めるトレーニング

      ↓

速く走るための体とフォームを作るヒルトレーニング

      ↓

スピード養成、スタミナとスピードを協調させるトレーニング

 

これを約半年かけていくというもの。すぐ効果が出てちょっと先の大会で結果が出るというものではありません。

しかも最初の有酸素トレーニングは12週間続けることを推奨しています。そして有酸素能力を高め続く脚の強化や無酸素トレーニングに耐えうるスタミナをまずはしっかりつけるということ。それまで地味に地味に走ってスタミナつける・・・すでにここで挫折しそうな人もいそう(笑)

 

そしてその有酸素トレーニングはゆっくりのんびり距離踏んで脚を作る、というものではないのです。

「最高安定状態の70〜100%レベルで長く走ることが最も効率よい有酸素トレーニングである」

つまり楽ではなくでもキツくないギリギリ上限(LTペース)のペースでコツコツ走ること。リディアード氏ご本人が色々な距離を走ってみて1番効率が良かったのが週に160km走ることだったそうです。って4週で640km!LSDは強度が低すぎて意味がないとのこと(競技者を念頭に置いているのでこう書いていると思われます)

 

じゃいったいどのくらいのペースで走ればいいの?

それは自分の体感で決める。

リディアード式の根底にあるのは最初に数字を決め込んで走るのではなく、その時の体感で走ること。感覚としては「もう少し走れたかな、もう少しペース速くても行けたかな」という状態で終わること、だそうです。出し切ってヘロヘロというのは疲労を残すこと。オーバーペースであるということです。

 

これ、この先の無酸素トレーニングでも同じで、1000mを6本とか本数を決めたりタイムを決めてやらない、とあります。

もうあと1本もできない!というくらいになったら終わりなんだそう(笑)こっちは余力を残すんじゃないんですね。

 

普通の本だと目標サブ4(4時間以内)とかサブ3(3時間以内)とか目標タイム毎に細かくトレーニング内容が書かれていたりしますが、このタイムで走りたいからこの練習をする、のではなく、この練習をしてきたらこのタイムが出る、だそう。でもよく考えたらその方が理にかなっているなあと。スタート地点の力が人それぞれなのに勝手に目標タイムを決めて(実現可能かどうか検証せずに)同じ練習をするというのは、無理がある気もします。

 

そんなわけでとにかく気持ちよく速く、でもキツくないランを探る日々が始まりました。

 

 

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2022年3月 3日 (木)

リディアードの本を読む

やっと少しずつ春らしくなってきました。

 

先月あまりに寒くて家で本を読んだり映画を観ることが多かったんですが、ふとネットで「アーサー・リディアード」の名前を見かけ。

そういえば私もリディアードの本を持ってたなあと本棚を探したらありました!

 

リディアードのランニング・バイブル(原題:Running with Lydiard)

 

彼がどういう人なのかこの本のトップに書かれている言葉を引用すると

「アーサー・リディアードは古今を通じて最も優れた陸上競技のコーチのひとりである」

リディアード方式のトレーニングというのはなんとなく耳にした人もいると思います。

なぜ私がこの本を持っていたのか思い返してみると、走り初めの頃に読んでいた「eA式トレーニング」の本がこのリディアード式をもとにしたものだと知って、本家本元を読んでみようと全く陸上競技などしたこともないのに買ってみたのでした。

Running with Lydiardという本は1983年出版、その翻訳本であるこの本も1993年出版とかなり昔の本で(私が買ったのは2009年。ちなみにまだ販売されています)今のようにGPSはないしウェアもシューズも機能性は現在とかなり異なるし、そんなの現代に合うのか・・・

 

いえ。この本はもっと本質のこと。高機能のグッズも高価な時計もシューズも超えたトレーニングの本質が書かれています。

でも最初に買った時は私はまだ理解できる段階にはいなかったんですね・・・すっかり本棚で忘れられていました。

今改めて読んでみてその内容の凄さ(というか地味さ)に驚き、そして胸に響くものがありました。思い当たることが今まで多数あったから。

 

詳しい内容はこの本やリディアードのお弟子さん(日本人)が書かれた本を読んでみてほしいのですが、eA式も日本人のお弟子さんも基本としつつアレンジしたものになっています。多分日本の読者にわかりやすいように、また売れるように(笑)変えたのではないかと思います。基本はこの本の方がいいかもしれません。翻訳本にありがちな読みづらさはありますが・・。

 

すっかり読み耽った私は、今年は(もう2ヶ月経ってしまったけど)この本を参考に基礎的な脚と身体作りを中心にしようと決めました。

ただトレーニングの間はレースは入れるべきではないのですが、すでにいくつかしかも負荷が大きいものが入っていて・・・

まあそこはうまく疲労を抜きつつ今年の後半や来年につながる基本を身につけようと思います。

 

しかし走り始めてピアノの練習とランニングのトレーニングはよく似てるなあと感じることが多かったのですが、この本を読んでますますそう思うようになりました。

ある日突然ショパンやベートーベンは弾けないのです。地道な練習あってこそ弾けるようになり、感情を込めたり自分で解釈できるようになるのです。

 

ということで次回はこの本で胸に刺さった言葉などを書いてみようと思います。

あ、基本練習はもうスタートしてますよ(笑)

  

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