走り切ること
先日の週末に「津南ウルトラマラソン」の100kmの部に参加してきました!
実は荷物を背負わず地図も持たない「普通の」100kmレースは6年ぶり。2015年に「村岡ダブルフル」に出て以来です。
なんかもう・・・100kmの走り方をすっかり忘れてしまいました。制限時間は15時間ですが、コースが平地のないアップダウンを6周するのと帰りの最寄り駅までの送迎(なんと50分かかる)を考えると甘い気持ちでは走れません(笑)。おまけに各部門(100、84、64)の参加者のレベルの高いこと・・・。去年あたりから開催される大会が限られているせいか超エリートな人たちが参加しているようで、いろんな大会の上位入賞者ばかり・・・。
朝5時スタートなので、まだ周囲は暗くライト必携です。しかも結構気温が低くて上着を羽織るくらい。とはいえ最初の4kmの登りを走った段階で暑くて脱ぐ羽目になりました。
16kmの周回は長いですが絶え間なくアップダウンが続くので意外にも飽きることがありません。そう、私は平坦とか真っ直ぐとかそういう道が苦手。クネクネしたアップダウンの道が好きなんです。これに参加してる人の多くはそうなんじゃないかなー。何周もしているうちにすっかりコースは把握してしまいました。
それにしても快晴です。湿度は低いものの気温は30℃近くあって炎天下は暑くて暑くて焦げるよう。の代わり日陰は涼しくてオアシスみたい。気温差が大きいところもやっぱり夏じゃないですね。エイドが4kmごとにあって飲み物の種類も豊富、特にメインエイドはホテルから提供された普通のお料理が好きなだけいただけます!もちろん今の状況ですからスタッフにお願いして出してもらうのですが。どれもこれも美味しかったなあ・・。
あ、そうそう。今回は大会もコースも初めてでどのくらいで走れるかわからなかったのもあり、目標は「歩かない。走り切る」としました。
エイドとかトイレは仕方ないですが、登りもゆるゆると走れる傾斜だったので、遅くてもいいから走る。歩きたくなっても我慢する。
実は超ウルトラとか長い距離ばかり走っていると歩き癖がついてしまうんですよね。200kmとか500kmとか体力的にも脚力的にも全部走るって無理なんですが、でも個人的には散々歩いたのに「完走しました」と言うのは烏滸がましいと感じることが多くて。ついつい温存とか言って走れるのに歩く、と言うのがどうにも・・・情けないと感じることが多くなっていました。
この前週には箱根駅伝一筆書きということで、箱根駅伝コース(厳密には走れるところを歩道で)を1人で往復してきたのですが、この220kmあるコースもできるだけ走ろうと思っていました。本番の選手は車道を通行止めにして爆走していますが、歩道を走ると数え切れないほどの歩道橋や人混みでまず全部は走れず、しかも信号が多くてそこで休めてしまう。往路の箱根湯本まではそれでも走れるところは全部走り、そこからの登りはほぼ歩き。でも最初からここは歩こうと決めていただけなんじゃないか。大平台とかきついところはありますが、でも私が歩いている横を練習にきているランナーが走って通り過ぎるのを見て、諦めている自分がなんとなく情けなく。
津南で走り切ろうと思ったのもその時の気持ちが蘇ったからかもしれません。そういえば初ウルトラの100kmレースも95kmで脚が止まってしまい、残りは歩いたり走ったりになってしまったのがものすごく悔しくて完走できた嬉しさはあまり感じなかったなあ・・・なんてことを走りながら思い出してました。
それにしても4周(68km)過ぎるともうあのアップダウンのキツさがじわじわと脚にきて重くて重くて。この感覚久しぶりだなあ。
おまけに右股関節の動きが悪くなってきて、下りで着地すると膝が抜けるような感覚になってペースダウンせざるを得なくなり。でも歩かないぞー!周回の最後が炎天下の4km登りで1番きついけどここを頑張るんだ。速くなくてももう個人的なこだわりだけ(笑)
そしてなんとか最後まで走り切れました!久しぶりの達成感!疲れたけど気持ちいい。そしてゴール後ゆっくりエイド食もあたらめて楽しみました。
この大会にエントリーしたのは参加したことがあるラン友におすすめされたからだったんですが、こういう走りがしたかったんだなあと自分の気持ちに気づけた大会でもありました。もっとちゃんと走れるようにしっかり練習しよう。コツコツと練習しよう。そんな気持ちになれました。
今回地元の理解やご協力のもとこんなに素晴らしい大会が開催されたこと、本当に嬉しかったです。やっぱり「ランナー」でいたい。そんなことを思わせてくれた素敵な大会でした。
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