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2021年9月

2021年9月 5日 (日)

かりのみち2021(後編)

三峯神社へ登る道はこの時間でも車がひっきりなしに来て人気の凄さが伺えました。今回の参加者で事前に雨の日に試走に行った人が、雨でも参拝客が多かったと言ってたなあ・・。まあ何はともあれ、ここを自分の脚で走って登る人なぞいません(笑)。車は不思議に思っただろうなあ・・。

 

午後になっても日差しが弱まることも気温が下がることもなく、とにかく暑くて暑くて登って7kmあたりに1台だけある自販機にやっと着いて2本買って一気飲み。それでも汗は止まることなく、やっと神社に着いた時には茶屋は店じまいをしているところでした・・。本殿に参拝する時間などもちろんなく、表参道を下山するのですが、ここがいきなりのガレガレトレイル。それもここも壁面から石が相当落ちたらしく石がゴロゴロ安定していない道で何度も滑ったりします。足首は2回くらい捻りました・・・。

 

途中崩落しているところもありますが、ここが昔の参道だったとはとても思えない。まあしかし大勢の人が登ってきていた時代ともはや誰も(って自分は降りているけど)通らない道は荒れていく一方なんでしょう。14年ほど前まではここをロープウェイが通っていたそうですが、老朽化で廃止。ますます誰も通らないわけです。最後の方だけ参道らしき道になりましたが。

 

そんな石ゴロゴロと格闘しているうちにだんだん陽が暮れて暗くなってきました。ここ山と山に囲まれてすごく蒸し暑く下りなのに汗がすごい。だんだん手先が痺れてきてまずい・・・。塩飴舐めて水分取りながらなんとか下に着くまで脚が痺れませんように、と祈るのみ・・・・。足首もロードを走れるとは思えないくらい痛くて、もう下山したらバスに乗って帰ろうと思うようになります。走らないと間に合わないし、走れるとは思えないし・・。

 

無事下山してまずはやっと出てきた自販機でこれまた2本!もうここまでどれだけ飲んできたのか。現金や小銭を多めに持ってきて本当に良かった。で、バス停で時間を見たら・・・なんと土日は1日2本しかバスはないらしく当然すでに本日のバス終了。ってことはもはや自力で進むしかないってことか・・・。走り始めてみると思っていたより走れる。でも間に合うかどうか別としてとにかく走るしかない。

 

 

途中一緒に参加している他のランナーに追いついた。てっきり最後尾かと思っていたらまだ後ろにいるらしい!いや・・・私たちより後ろって間に合うのか??すでに公共交通機関は終了してるけど。(と思っていたら秩父鉄道はまだ走ってました)しかしこの140号をこんなに暗い中走ったことがなかったので、夜になるとめっきり交通量が少なくなることも発見。違う時間帯に走ってみるものかもしれない。

 

 

2年前17時前に到着した「荒川水産」。水産といっても普通のお店です(笑)17時閉店だと思って必死に着いたら21時までやってるわよーとおばさんに言われたっけ。コンビニが全然ないこのあたりは荒川水産が大事なんです!

でも今回はもう19時半・・・。暗い時間に来たことないのにやってるのかなあと近づいてみるとやってる!早速アイスを探すとなんとか3個ガリガリ君が残ってました。いやあ助かった〜。おばさんが出てきて集団が来たわよと教えてくれました。みんなやっぱりここに寄ったんだな。ここは外せないよね、うん。

 

 

その後はとにかくひたすら走り(あと何キロとか全くわかってない)やっと賑やかになった秩父の中心地を抜けて上野町で右折。ここから299号。この秩父は本番だとリタイアするかどうか決断の場所でもある。この先はもう電車がなくなる。やめて帰るなら秩父で止めるしかないんだけど・・・正直言ってここで電車に乗っても家にもゴール地点にも行けない(笑)もう接続不可能なのだ。

 

やっと芦ヶ久保のエイド。この辺りで結構ランナーに会ったり情報聞いたり。残りの距離と時間を考えるとまあなんとかなりそうな感じになってきた。思えば本番のレースの時もここから追い上げていったんだよなあ・・。まだ正丸峠なるものが残ってはいるけど。

その正丸峠は今年は様子が違っていた。ちょうどてっぺんで0時だったのもあるが(サプライズエイドありがとう!)走り屋の車がTTをやっていて、あのくねくね峠道をすごいスピードで登ってくるのだ!!ここのくだりは路面が悪く気をつけながら下るところなんだけど、さらに車にも気をつける羽目になってしまった。そんな余裕ないっていうのに。

 

 

正丸峠から大体ロックガーデンカフェのあたりまでは一気に走るところ。吾野エイドでもしっかり飲んで食べさせていただいた。吾野から久保交差点までが実は長いのだけど、途中武蔵横手の駅で休憩を入れつつひた走る。雨でも降ってくれると嬉しいのに降る気配なし。

久保の交差点を曲がるともう終わりそうな気分になるが、実はまだ24kmほど残ってる。でも自販機もあるし私は気が楽かな。いつも的場の交差点を目印にするんだけどそれが意外と近く感じたので走れていたんだと思う。この辺りでコンビニなんて寄ったことはなかったけど、時間に余裕ができたのがわかったし、とにかく朝一番涼しいはずの時間でも暑くて仕方なかったのでアイス休憩を何度も取る。

 

 

連雀町の交差点曲がってからも実はまだ結構ある。この辺で終わりたいけど・・・コンセプトが川越城でゴールだから(笑)

初雁公園でやっとフィニッシュ。途中バスに間に合わなかったおかげで(笑)結局ゴールまで辿り着いてしまった。交通の便がよくなかったのが幸いだったのかなあ(笑)

 

やっぱり雁坂はきつい!しかも寄り道したらもっときつい!(笑)さて来年はどんなオプションが待っているのかなあ・・・。怖い。

 

 

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2021年9月 4日 (土)

かりのみち2021(前編)

今年も仲間内で開催された「かりのみち」に参加してきました。

一応説明しておくと、2016年まで一般的な大会として開催されていた「雁坂峠越え秩父往還走142km」がなくなり、その通称「雁坂」を愛するメンバーたちがひっそりと同じコースを走っているものです。ただしゴールは変更されてさらに距離が延びていますが・・。

 

で、今年はさらにオプションとして途中秩父湖の二瀬ダムから三峯神社へ登り、表参道を降って本来コースに復帰するというもの。ちなみに登りは9km、下りの表参道は約4kmあります。

 

私は今年も甲府スタート。朝4時ですがすでに暑い・・・。そう、以前の大会は9月半ばでしたがこのイベントは毎年8月下旬。気候的には本番の時よりきついという・・・。最初は平坦ながら広瀬湖までだんだん高度を上げるダラダラ登りが続きます。あまりに暑いので山梨側最後のコンビニ(埼玉側のコンビニは確か大滝まででてこないはず)にみんな立ち寄っていて、その辺もどこに寄るべきかみんなわかってる。

 

2年ぶりに雁坂峠に入ると壁面からの崩落か、石がゴロゴロしていたりなんとなく荒れた感じ。おまけに8月は雨続きで川の水量が非常に多く、2年前にはしっかりした橋がかかっていた箇所もいったいどこだかわからないくらいになっていたし。ピンクリボンも途中見つからなかったりと苦労しつつなんとか渡りきり(これが4回ほど)綺麗だけど触るのも危険なトリカブトの花を見つつ、笹の綴折にゼーゼー言っているうちにやっと山頂へ。途中振り返ると富士山の頭も見えて、暑いけどお天気に恵まれたからだなあとちょっと和んだ気分に。

 

実はここから雁坂小屋に降りるところで脱水で全身痙攣、動けなくなった経験がある私はこういう暑い日はトラウマな感じですが、今回は手の痺れもなく無事に小屋に到着。お金を払って美味しい山の水を思い切り飲んで補給もさせていただきました。

小屋のおじさん曰く、雨ばっかりだったけどそのおかげで水は豊富で困らないとのこと。逆に冬の雪が少なくて春先は水の確保が大変だったそうです。小屋で止まり客が使ったであろう、布団や毛布を干しながら楽しく喋ってくれました。ここはたとえ軽装であっても差別することなく接してくれます。

 

 

さて問題はこの先の下り。突出コースは昨年ずっと通行止めで開通したのが今年の5月。雁坂小屋のブログによると去年崩落があったとのことで、直接は一昨年の台風とは無関係みたい。しかしどこが迂回路になったのかなあと思いつつ下る。樺小屋までは傾斜もゆるくて割と走りやすかった記憶があり・・・とはいえ今回は全部歩くことにしていたので走りませんでしたが。

で、その樺小屋の手前にその迂回路が!しかも上にグッと迂回するようになっているので下りなのに登らされる・・・。見るとだいぶ木が倒れて流されていて斜面が思い切り崩れてる。これは修復に時間がかかりそう。というか修復される日は来るのかなあ。

 

 

まあそんなこんなの峠越えも気がつけば集団でおしゃべりしながらだったのでマラニック気分♪レースだったらこんなことないよねえ・・。みんなあれこれ思い出話に花が咲いている。しかも前方からはラン仲間2人が登ってきてお出迎え。あまりに私たちが楽しそうに歩いているので、ピクニックか何かと思ってびっくりしてたらしい(笑)。

 

2年ぶりの突出コースも無事降りきり、ロードに出ると気持ちよく走る。でも温度計は32℃・・・ここはまだ標高が高いところなのにここで32℃とは先が思いやられる。大会の時のエイドの場所を過ぎて、栃本手前のトイレ近くにエイド。広瀬湖エイド以来。ここはいつもカレーと決まっているけど、あまりに集団でやってきたのでスタッフは大変だったみたい。

 

 

この先旧道登ったところが栃本集落。関所があったところだ。風情のあるいいところだけど、なんとここに移動カフェがいた!どうもここの雰囲気が気に入って週末にお店を出しているとのこと。地元の人がゆっくりくつろいでいた。ここを気にいるってなんか嬉しい気持ち。

 

 

この先はずっと下り基調で走りやすいところ。気づけばもう二瀬ダムの分岐に差し掛かっていた。ここで右折すると三峯神社への道、直進すると従来のコース。もう何回も従来コースは走っているので三峯神社へ寄ることにした。直進する人たちと別れていざ神社へ!時間は15時。さて寄り道して間に合うのだろうか・・・。

 

 

 

 

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