2019川の道フットレース514キロ(~旧三箇小学校)
5月2日の朝小諸に到着。まずは広間で腹ごしらえ・・・とここで結構いろんなランナーに遭遇。
すでに休憩終えて再スタートしようとしている人や、準備している人などなど。食後ホテルの大浴場でゆっくりして仮眠。
布団に入ったとたんに記憶がなくなった。もうすでに部屋は男女混合(笑)。そんなことは言ってられない。
11時過ぎに再スタート。不思議なもので、小諸に向かっていた時のあのネガティブな気持ちが寝るとすっかりなくなっている。睡眠は脳も脚も癒してくれる。横になることの大切さをつくづく感じる。
この先は去年ハーフで走ったところ。さすがに覚えている。ただし違うのがスピードと疲労。当たり前だがここまで260km走ってきて休んだとはいえフレッシュには程遠い。そして後々思うのだが、日が進むにつれ疲労が澱のようにたまっていく。それとどうつきあっていくかだ。
篠ノ井橋過ぎてからまた疲労で脚が重くなってくる。6時間ほどしか持たなくなってる感じ。去年は明るいうちに参拝できた善光寺もすでにそのずっと手前で日が暮れた。なのでその前にすき家で夕食をとることにした。こういうレースでもなるべく日常の朝・昼・夜に近い時間帯にしっかり食べることにしている。善光寺はすでに参道のお店も閉まっていて人もまばら。で、去年このあたりに私設エイドが出ていたことを思い出す。
あー、あれは5月3日だったからか・・・今年は1日早いのだ。ということはこの先の私設エイドもすべてやっていないかも。孤独さに輪をかける。
アップルラインに入ると急激に寒くなる。そして浅野交差点(330.9km)23時2分。ここに去年あった私設エイドも当然ない。
ここからバイパスと旧道の分岐までに新しくコンビニができていた。その時後ろから短パン・薄着のランナーがすっと追い抜いて行った。短パン!!寒くないのかなあ・・・で分岐で地図を見た後そのランナーはバイパスへ向かっていった。もちろん私は今年も旧道へ。今年1人で旧道走ってみてやっぱりこちらのほうがずっと楽だなあと。今年も真っ暗で川は音しかしないけど、車は来ないし淡々と走れる。
飯山駅(347.8km)5月3日2時16分。駅もすっかり照明を落としている。また後ろからさっきのランナーが来た。やっぱり旧道のほうが楽に行けるのかも。しかしどんどん気温が下がり持ってきたウェアを全部着込んだが寒い(4枚も)。これから明け方に向けてもっと寒くなる。思わず常盤大橋手前のセブンでレインコートを買って上からさらに着る。顔が寒すぎて痛い。バフを鼻から下にかぶって眼だけ出して進む。
実はこの先の野沢温泉村あたりが疲労と眠気と幻覚のピークであまり記憶がない・・・気づいたら逆走してたし幻覚がすごくていったいどこを走っているのかまったくわからないほど。そんな時ゆりちゃんの顔が見えた。これも幻覚かと思ったらその幻覚が声をかけてきた。本物だった!(笑)あちらも私を幻覚かと思ったらしいんだけど(笑)。
どうやら彼女も立ったまま眠っていたらしい。話しながら歩いていると少し意識がはっきりしてくる。と、そこに現れたのは中川さん!夢グレ仲間でもあるウルトラランナー。彼はちょっと先に行きます、と1人登りを早歩きで行ってしまい、またもや私は睡魔に襲われて立ったまま寝ていたらしく。気づけばまわりに誰もいなくてまた1人になっていた。
ぼんやり歩いていると車がやってきて降りてきたのがSAJの舘山代表!あまりにふらふらしてるから心配されたのか??
しかも先に行ったと思った中川さんがベンチに座って足裏のお手入れをしているところを通りかかり。一緒に行くことにした。中川さんは両足の裏にたくさん肉刺ができていて痛そうだった・・・。
ここから旧三箇小学校まではおしゃべりしながら走ったり歩いたり。決してべた歩きすることなく、平地は走る、登りは歩く、であんなに走れなかったのがうそのように進める。1人だったらこうはいかなかっただろうなあ・・。去年は真っ暗で全く見えなかった道も実は結構なアップダウンがあることを知った。去年はよくノンストップで走り切ったものだ・・・今年は無理(笑)。朝日で山も川もキラキラしている。数時間前までの闇の世界とはまったく違う。
たぶん中川さんとは30kmくらい並走したのかも。最後の最後も激坂上ってやっと旧三箇小学校(393km)に到着。5月3日10時36分。すっかり気温は上がっていた。
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