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2018年12月21日 (金)

10年

12月も半ばを過ぎましたが・・・・あと半月ばかりで走り始めて10年になります。
10年!!まさかこんなに続くとも、いまだに走っているとも、全く思っていませんでした。
そもそもそれまでほとんど「運動」というものをしてこなかった私が、10年も走り続けていただけでびっくりものです。
人間ってわからないものですね(笑)。
ウルトラは6年になりました。もう走歴の半分以上をウルトラレースとともにきたということです。


走り始めたきっかけは単純に誘われたから、というだけで、オリンピックのマラソンレースを見て感動したわけでもなく、東京マラソンに当たったわけでもなく(その当時は東京マラソンの存在も知りませんでした)、ダイエットでもなく、おもしろそうかも、という好奇心だけでした。走ってみたらおもしろかった、楽しかった、その気持ちだけで今まで走ってきたのです。不思議だけど本当です。


走り始めたころ一緒にスタートした人たちや当時引っ張ってくれたり教えてくれた人たちは、残念ながらもうほとんど走っていません・・。1年以内で辞めた人が多数(しかも再開することもなし)その後しばらくはたった1人で走ってました。
今でも練習はほぼ単独でしているのはその頃から1人に慣れていたからかもしれません。
走り方も練習方法も知らず、体力も走力もないので1日おきに少しずつ近所を走っていただけ。
その後ランニングチームに入り(これも偶然のきっかけがあったわけだけど)SNSでラン友達が増えて行き、今に至っています。ウルトラも友達が走っていたから興味を持っただけで、よくわからないままレースに出たり(笑)。
ただひたすら好奇心だけで来た10年でした。


今でもよく覚えているのが走り始めて3か月くらいでやっと20キロ続けて走れるようになった時、私が走るのを後ろから見ていた人が「ふくらはぎの形が変わってきた。ランナーのふくらはぎになってきたね」と言ってくれたこと。
全然筋肉がなかった脚にうっすらと筋肉がついてきて、長く走れるようになってきて、何もできなかった私でも3か月続ければ何かできるんだ。その言葉がすごくうれしかったし、人間はいつからでも変われる!思えた瞬間でもありました。


今思えば「走る」ということは、私の思い込み、つまり「できるわけない」「今からなんて無理」を覆してくれたこと。
何もできない劣等生から少しでも脱出すること。だったのかもしれません。
だから記録とかどうでもよかった。「走り続けられる自分」があれば十分。それを確認したかったのかもしれません。

もし10年前の私が、半年ぐらいでやめていたら今の私はなかっただろうし、あの時やめた人たちが続けていたらどうだったのかと思うことがあります。
ピアノを習っていた時も同じで、つまらない基礎練習の時に投げ出していたら美しい曲を弾けることはなかった。
手が小さく、ピアノを弾くにも不向きな身体ではあったけど、やめていたら大好きなショパンやベートーヴェンも弾けなかっただろうな。
淡々と走りつつ時々そんなピアノの練習を思い出すことがあります。

そんなわけで来年ももっとその先も。
続けることに意味があると思っています。ってやめようと思ったことは一度もないんだけど。
長く続けるからこそ見えるものが、そのうち見えたらいいなあと思って走り続けます。

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