第1回甲州道中”鳥の旅”~上野原
笹子峠を抜けてエイドを出たあと20キロばかりあまり記憶がない・・・(笑)。
寝てたわけでもなく倒れてたわけでもなく、ただ淡々とひたすら脚を動かし続けていたって感じ。
なんとなく「あ、初狩だ」とか「大月の駅はやっぱり大きいな」とか「猿橋だ」とかは覚えているけど、それ以外の感情がなかったというか(笑)。ぼーっと気が抜けてた感じで。
頭にあったのは鳥沢駅の手前のセブンイレブンだけ(笑)。そこで補充して花屋さんを見落とさず旧道へ入ること。
ちゃんとセブンイレブンは発見、その後花屋も見落とさず、さてR30へ・・・・・へ??
このすごい登り行くんですか??
しかし何度見てもこのすんごい傾斜の道がR30!!仕方なくあきらめて(笑)登ることにした・・・。
思えばここからが地獄の始まりだった(笑)。
今までの旧道とあきらかに違うこのくねくねすごい登り。もしかして笹子よりすごくない??
しかも時折地元っぽい車が通り過ぎるだけの暗い道。場所によっては人がいる気配すらない。
とりあえず「犬目公民館」を目指すことに。
しかし・・・・「公民館」らしき建物にはまったく遭遇しないわ、何度カーブを曲がっても変わり映えのしない景色。ちなみに夜なので誰も歩行者らしき人なし(そもそもこんな道は車で通る道)。
見落としたかなーと思ったころにやっと「犬目宿」の文字が!えー!まだ犬目宿についてもなかったのか・・・。
手元の地図によるとそのうち中央道を超えて向こう側に渡り、その先また中央道の下をくぐることになっているが・・・。
無事中央道の上を渡りその後下をくぐる。よしよし順調♪
その先また中央道を渡ったらゴルフ場の脇の道を行き・・・・・がおかしい。
いつまでたっても中央道が現れない。音もしないということはどう考えてもはずれてる??
でも道にはR30とあり、行き先は上野原になっている。方向は間違っていない。なのになぜ??
時間だけが過ぎていき、そのうちMさんが「もしかしてここさっき通った道じゃない?」と言う。
しばらくするとあきらかに見覚えのある自販機・・・・・あー!!
もしかして同じところをぐるぐるしてただけ??1時間も!でも通ったところとわかってもここがどこだかわからない。
心がボキボキ折れて、でもいったいどうしたらいいんだろうと途方に暮れる。
と、すかさずどこからか角から出てきた車をMさんが呼び止めて道を聞いてくれた。
どうやらこの道を直進すると20号と合流するらしい!よかったー。合流地点までどのくらいかはわからないけど、とりあえず行けそう。
ドライバーはこんな時間帯に道を聞く私たちに親切に「送りますからどうぞ乗ってください」と言ってくれる。
「すみません、レース中なので車に乗ったら失格なんです」
ドライバーのびっくりした顔!(笑)そりゃそうだよね。でも「がんばってください!」と励まされ、見えなくなった。
方向はあってはいたものの、いつ合流できるんだろうと思いつつ進むと鶴川宿とある!もうすぐだ!
結局途中ルートは違ってしまったもの、本来のルートに戻ってきていたのだ。
Sさんが目印につけてくれた「鳥のシール」も見つけることができた。
やっとここで135㌔。だけどどれだけよぶんに歩いてしまったのだろう。
でも過ぎてしまったことは思い返しても仕方ない。幸いにも脚も身体も元気、道もあってる。とにかく進むだけ。
ここで一応書いておくと、危険な迂回箇所を除いて多少違うルートを通ってもこのレースはいいことになっている。
旧道・新道の選択肢がある場合はどちらを通ってもいいということだ。
それにしてもよけいな時間も脚も使ってしまったなー。しかし後でわかったが、ここでさまよっていた人たちは他にもいて私たちだけじゃなかったのだ。
やれやれ、次は小仏峠に向けてまずは相模湖をめざす。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント