第1回甲州道中”鳥の旅”~日本橋
上野原から進んでいくと右手に相模湖らしき黒い影が見えるようになった。対岸の明かりも見える。
このレース、諏訪湖や相模湖のすぐ近くを走るのに真っ暗で何も見えない(笑)。
この相模湖周辺が曲者でくねくねしてるわ、道幅狭いわ、意外とアップダウンあるわ、でやっとのことで相模湖駅到着。の、前にまたセブンイレブンでしっかり補給。この先は小仏峠を越えた先の高尾まで何もないから。
深夜の小仏峠は本当に不気味だった・・・。よかった、1人だったら絶対無理!!
そもそもこのあたりは最近熊が出没してニュースになっているところ。
あまりの暗さに登山道入口を見落としてうろうろ。やっと入っても当然ながら真っ暗。
Mさんが先頭に立ちルートを探しながら登り、後ろから私が熊鈴鳴らしながら必死でついていく。
深夜でも汗だらだら喉がカラカラ。でも怖くて立ち止まれない。早くここを抜けたい一心で必死に登った。
1番高いところに着いてさてどっちから降りるか。確かルートは小仏バス停の前を通過するはずだからこっちだ。
よかった、書き込みの記憶が生きていて間違えずに下山できた。しばらく舗装路を進み最後のエイド「高尾梅の郷広場」到着。午前3時33分。
うわあ、エイドはまるでお総菜やさんかと思うほどの手の込んだお料理がいっぱい!こんなエイド見たことない。
どれもこれもおいしい!高尾までこれた安心感とあったかいエイドでみるみるうちに元気になってくる。
かぶのお漬物がこれまたおいしくて、持っていくおにぎりに一緒に包んでくれた。
後ろで仮眠もできるようだったけど、とりあえず眠くないし少しでも涼しいうちに都心方面に行きたかったのでお礼を言って進むことにした。
この季節は4時過ぎるとうっすら明るくなってきて4時半までにはすっかり夜が明ける。
八王子あたりで夜明けを迎えたが、今までの疲労がどっと出てきたのと平坦で走りやすい道になったからか、突然睡魔が襲ってくる。やっぱり来たか・・・。
こういう時は無理せず眠れるところでさっさと寝る(笑)。数分間目を閉じて意識を飛ばすだけで結構復活するもの。これを3回くらいはしたかな・・。
八王子では4時台から元気にジョギングする4人組にどこまで行くのか聞かれる。
下諏訪から走ってきて日本橋まで行くと話すと、またまた絶句してた(笑)。
都内に入ってからはMさんとは好きな時にコンビニ入ったり寝たり、無理してペースは合わせなかったけどなぜかまた一緒になる(笑)。おにぎりを食べてる間に先行していたはずなのに後ろから追いついて来たり。
まあもう道に迷うことはないから、あとは自分の好きなように。
6時過ぎるととたんに暑くなってきて日陰を求めて走るが、どんどんそれも小さくなってくる。
それでも朝だし、甲府盆地のような湿度はない。まだまだ走れてた。
それに味スタとかなじみのある建物に会えるたびにどんどん元気になっていく。やっぱり調布から先はなじみがあるなあ。
心配していた新宿の人ごみもまだそんなになく、むしろその先は人がいないくらい。が、皇居についたら一変した。すごいランナーの数!!普通のジョガー以外になんとリレー大会もやっていたのだ。
その端っこを遠慮しながらのろのろ走る私は完全に浮いてた(笑)ゼッケン見てどう思っただろうなあ。
もう迷わないと思ったのは浅はかで、なんと日本橋に入ってから道を間違えて迷子になってしまった!
なんとか通りにある地図で現在地を確認し、無事に浜町公園にゴール!11時42分。
スタッフの出迎えだけと聞いていたのになんとゴールテープがあった。(涙)スタッフの気持ちが本当にうれしい。
あとで聞いたらこの日本橋をさまよっていたのは私だけではなかったらしい・・・。みんなもう頭が回らなくなってくるんだよね。
そんなわけで鳥の旅は無事終了しました。
1番暑い時間帯に都心を走らなくてすんだからか、思ったよりダメージはなく最後まで胃腸は元気でした。
まあ数日間はちょっと時差ボケ状態になっていたけど・・・。
あと脚もこの距離を走った疲労くらいで故障も何もなく。小仏峠の下りで爪がお亡くなりになったくらいかな。
正直、萩往還より雁坂よりさくら道よりきつかったです。でもこの味わい深い、そして攻略しがいのあるコース、くせになるかもしれません。
それにしても昔の人はすごかったね!
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