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2014年9月19日 (金)

雁坂峠越え秩父往還走142㌔2014~西武秩父

雁坂峠からの下山を始めたものの、硬直した脚がなかなかいうことを聞きません。
勾配がきついところは思わず声が出るほど痛みます
後ろからきたランナーは100%先に行っていただきました。もう何十人先行してもらったかなあ・・


それにしても今年の埼玉側への下りは素晴らしいトレイルでした。
もちろんぐちゃぐちゃのところもなく、きっと皆颯爽と駆け抜けたに違いありません。
しっとりとした緑と土。きらきらした苔。きのこもとっても多い。
ふかふかのトレイルは踏んでるだけで幸せな気分になります。
あー、何ともなかったらこんなにいい状態のトレイルを気持ちよく走れたのに!!
まだ脱水が怖いので、人がいなくなると止まって給水したり脚の様子を見ます。
動いてるうちに少しずつほぐれてきてだんだん走れるようになってきました。
後ろからきた同じようなペースのランナーとおしゃべりしながらこもれびの山をゆっくり走ります。
レースだということを忘れてしまいそうな・・。
幸い今年は蜂の巣もないようで、無事ロードに出ました。何度かすべったけどね


さて、ロードに出て心配だったのは脚への衝撃です。
やっぱり少し走ってみると痛みます・・・・というか響く感じ。
まあでもまるべく衝撃をおさえるべくゆっくり走れば走れないことはない。
去年かっ飛ばしたロードもゆっくりゆっくり進みました。

で、お待ちかねの川又エイド。CP3です。52㌔くらいですかね。
ここは代表・舘山さん特製「まことちゃんカレー」が食べられるエイド♪看板も出てました(笑)。
カレーの普通盛り、野菜スープ(これも美味!)、果物、冷奴、フルーツポンチと食べまくりました。
なんか食べたらとっても元気が出てきました!
ここに何人かランナーが休憩していましたが、ほとんど皆時間内完走をあきらめている様子でした。
準完走でもギリギリかなあ・・・とか話してる。
でもここから走り続ければまだ可能性はある時間帯でした。もっとも去年よりかなーり遅かったけど


そんな中1人の女子ランナーが「私、時間内完走がんばります!」とスタートしていったのです。
男性たちは「女子は強いよなあ・・・」とつぶやいていましたが(笑)。
少し先の栃本という集落の手前にある公衆トイレに入ると、さっきの女子ランナーもいました。
私は「女性はいざとなったら強いから大丈夫!」と声をかけ、彼女は元気そうに出て行きました。
後日わかりましたが見事!時間内完走達成したそうです。さすが♪


しかし時間の計算をしつつまだ大丈夫と思っていた私、うっかりしてましたー
今年は土砂崩れの関係で迂回路になり、距離が1.7㌔延びたのを忘れていました。
142㌔に1.7㌔加わったところで大差ない気もしますが、こういう状況ではそんな余分は走りたくない!!
・・・・・・・ってそんなの無理ですけど。

西武秩父までほとんど下り基調なのに迂回のバイパスはしっかり登りでした・・・・
ま。でもループ橋も見れたし、いっか。
やっと本線に戻ってひたすら西武秩父の先の熊木商店を目指します。
途中お約束のアイス買って食べながら走ったり、自販機でいちご牛乳飲んだり。
西武秩父にこの時間について・・・最後のCPを何時に出れば間に合うか・・・・頭の中でせっせと計算しながら走っていたら!!
またハプニング。脚がもつれてヘッドスライディング!
なんと顔から地面に落ちました・・・・サングラスも帽子も吹っ飛び、フロントポケットに入れていたペットボトルはつぶれて水は全部こぼれ、頬は擦り切れ、唇は切れて血だらけ、右ひざは大きな擦り傷に流血、左膝は打撲・・・・

あまりのショックにしばらく立ち上がれず・・・・まわりに誰もいなくて歩道に寝てました。
とりあえず立ち上がってみて身体のあちこちをチェックします。骨は大丈夫みたい。
両ひざを打ったのがもしかしたらマズイかも?でも走って見たら走れたのでまた走り始めます・・・・・
心の中はボキボキに折れてました。
まだ大丈夫、とついさっきまで思ったけど、もうこれで希望が絶たれたかなあと・・・・
西武秩父についたらゼッケン外して電車に乗ろう。乗って川越に帰ろう。

そのうち迂回路あたりから一緒だったり離れたりのベテランランナー(あとで和ちゃんとわかりました)と一緒になります。なんとナンバー2桁です!!
転んだことを話したら「でも走れてるから大丈夫」と言ってくれました。
私は和ちゃんに弱音を吐きながらとうとうCP5熊木商店(86.7㌔)に到着しました。
あれ?CP4を書くの忘れちゃいました
ここで補給をしつつ、傷の手当をしていただきました。持っていたばんそうこうでは覆えないほど傷が大きくて、救急箱から大きいばんそうこうを出してもらう始末でした。
「やめます」
と言い出そうとうだうだしていたら、和ちゃんに「大丈夫、走れてるから。行きましょう!」と声をかけていただきました。

しばらく考えて行くことにしました。
走り続ければまだ間にあう。もし何かあっても行けるところまでは行こう。
血だらけだしボロボロだけど、とりあえず食べられるし走れてる。動けるのにやめちゃいけない。
信号が青になり、再スタートしました。
これからR299に入ります。


続く

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