萩往還道マラニック140㌔その3
夜が明けてゆるやかに下るロードを走っていくと右手に「村田蒲鉾店」と書かれた建物が見えてきた。
んー、なんかここ見覚えのある名前だよなあ・・・と思ったが、シャッターが下りたままなのでスルー。
あとでよく見たら朝8時にならないと開かないエイドだった。
萩に入ると70キロ、140キロ、250キロが渾然としてくるので、こういうエイドが出てくるのだ。
ちょうどこのときは他の2人のランナーと一緒に走っていて、次のエイドってどこだっけという話になり。
萩駅の隣の玉江駅にエイドがあるね、と線路沿いをがんばって普通に走る。
しかしこの鉄道は単線で駅も小さくてこれまた想像と違った。
やっと見つけた玉江駅のエイドは車庫みたいなところで(笑)しかもあと30分でクローズすると言われる!
このとき朝の5時半。ここは2時から6時までしか開いてないエイドだったのだ。(84キロ)
こういうのもちゃんと覚えてないとあてにしていたらやってないということが多々ある。
同じレースに出ていても時間帯でこんなにも違うとは。クロ-ズ前に好きなだけ食べていいよと言われたので(笑)遠慮なく給水、はっさく(激うま)、パンなどをばくばくいただく。
この先は川を渡って海沿いに出て海岸や漁港を左手に見ながら走る。
すごくきれいな海。ふとレースではなく、旅行で朝ランしてる気分になってくる♪
ああ、これ日本海なんだよねー。太平洋側に住む人間としては日本海って遠くにきた感じがするのだ。
と、行くと2つ目のCP浜崎緑地公園の「トイレ」(笑)(87キロ)
前日の説明会で画像を見せられていたので覚えていたのと、ランナーが集まっていたのですぐにわかる。
ついでにトイレも済ませて次のCP虎ヶ崎・つばき館へ向かう。
ここからは迷うことなく道なりにずーっとロードのアップダウンを走っていくわけだが、だんだん疲れが出てくる。
これを書くために地図を見直してるけど全然覚えてないくらいぼーっと走っていたらしい(笑)。
そんなに田舎なところでもなかったと思うが、なにしろ朝なのでなにもやってない。
ただこのへんはすでに虎ヶ崎に行ってきたランナーとすれ違うので、知り合いに声かけられたりエールを送りあったりするので、時々元気になるのだけど・・・(笑)。
しかし、この国定公園が遠い・・・・岬を回っても回っても到着しない。たかだか3キロくらいなのに果てしなく遠く思える。
やっと96キロのCP3つばきの館に到着。朝の7時過ぎ。
ここはカレーが食券でいただける。冷たい水も飲めて元気復活!かなり暑くなってきてトレントフライヤーを脱いでザックにしまう。
次のCPは104.2㌔の金照苑。10キロもないのに遠い・・・長い・・・・。
このへんから全身に疲労感。
ここまでは連続して走ってこれたが、突然エンジンが切れたかのように走れなくなる。
しばらく歩いてキャラメル食べたり給水しながらエネルギーをチャージしてまた走る。
また切れる、歩く、走る、1キロごとにこんな状態。この辺ではほかのランナーも似た感じで走ったり歩いたりしてる。まあそんなものなんだと割り切ってとにかく進むだけ。
幸いなことに今回は何もトラブルはない。テーピング効果か足首も疲れてないし、特定のどこかが痛いということもない。食欲も旺盛(これはいつもそうだけど)。だからこのまま進めばいいだけだ。
そして最後のCP陶芸の村公園(105㌔)。ここまではちょっとのぼりでえんえん歩く。
ここはいろんな意味での拠点で、最後の荷物入れ替えの場所でもあり、70㌔の人はここが折り返し。35キロの歩け歩けの人はゴール。
ここで使わなくなったライト、トレントフライヤーなどを戻し、OS1を1本持つ。ジェルはもう補充なし。後半はエイドが多くて食べ物だけで十分エネルギー補給できるとわかったからだ。
ここは説明会とは違っていて、CPとエイドが数十メートル離れていた。CP忘れそうになっている人、きょろきょろ探してる人などさまざま。まあ見晴がいいのでよく見れば離れてるのはわかるけどなあ・・。
さあ最後の35キロ!でもまたあの往還道が待っている・・・・・
続く
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