祈り
昨日、夜道を淡々と走りながら初めてNYCマラソンを走った時のことを思い出していました。
あの時、スタッテン島から長い長い橋を渡り切ってブルックリンに入り道幅が広がったとき。
目の前にいたのは世界中からNYを走りたくてやってきたランナーたちの姿。
そして各国の国旗や個人の名前や、いろんな応援グッズを持って応援してくれる人たち。
その光景を見たとたん、胸にこみあげるものがあって涙がボロボロ出てきたのでした。
ランナーは世界中みんな同じで、人種も宗教も言葉もさまざまだけど、こうしてみんな走ってる。
走れる平和に感謝して、自分がどれだけ幸せな人間なのかと思ったものでした。
去年11月のNYCマラソンはハリケーンで直前になって中止、これは自然災害なので仕方ないとして昨日のボストンでの信じられない事件。
そして今度の日曜はNYC、ボストンとも並ぶワールドメジャーズのロンドンのレースもあります。
アメリカ国内でのメジャーレースが次々こんな事態になり、しかもテロの疑いがあるという危機的状態。
政治なのか世の中への不平不満なのか、こんな世界にも影響が出てくるとは・・・・。
NYC、東京と走った私は、次にもしメジャーに出るならボストンかロンドンがいいなあと思っていただけに、あの伝統あるレースが汚されたことにも怒りを感じます。
そしてこうした市民も参加できるスポーツ大会すら、安心して開催されなくなってくるこの世の中に恐れも感じます。
去年、初めて100キロ走った富士五湖ウルトラマラソン。
100キロ走れる贅沢さと幸せが波のように押し寄せてきて、走っていてとても幸福でした。
あの感覚や喜びが感じられなくなる世の中は恐ろしい。
きっと週末、祈りをささげながら走るランナーは多いことでしょう。
私も自分の気持ちをできるだけこめて、祈りながら走ろうと思います。
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