スコット・ジュレクのメンタル
小江戸大江戸を142キロでリタイアした私、理由は膝の激痛でした。
翌日すぐ治療院で見てもらったら異常なし、痛みはもうその前に治っていてあまり気にしてなかったけど長く走ってなんとなく違和感を感じたので念のため整形外科で診てもらいました。
結果、まったくの異常なし。レントゲンで見た自分のひざは(よく考えたら初めて見たかも)とってもきれいでトゲも何もなく、触診でも腱も筋もどこも問題なく。
お医者さんにウルトラで痛くなったことや次に萩140キロに出ることなどを話したら、またしてものけぞれらたけど(笑)。
久しぶりにそれだけ長い距離を走ればどこかしら痛くなってもおかしくなんだからと言われました。
まあ不安材料が払拭されたのはよかったのかな。
やっぱりウルトラの脚ができてなかったのが原因だったのかも。そして急に距離は延ばしてはいけないってこともよくわかりました。
来週末はマラニックで60キロ走る予定だけど、今は週末ごとに距離走ってるから大丈夫だと思います。ウルトラの練習する人は気をつけたほうがいいですねー。
で、日本語版も読み終えたスコット・ジュレクの「Eat&Run」、彼の猛烈な練習や走りを支える食のことはまた別の機会に書くとして、レース中の壮絶な状況に息を呑む思い。
まあ走ってるコースのすごさもさることながら、身体に起こるさまざまな症状、ケガ、普通ならありえない状態でも走り続けてることに驚愕(もちろんリタイアしてるレースもあるんですけど)。
ピンチに陥ると必ずチェックリストを思い出して1つ1つ冷静にチェックしていく様子は、感心するとともにメンタルのありえないほどの強さを物語っています。
そして「あと○キロ」とか「今順位は?」とかを考えずにひたすら前に進むことだけを考える。
文字で書くと簡単だけど、実際にその場にいたらそんな風に考えられないのが普通。
あと場数を踏んでるのもありますよね・・。ウルトラは経験がものをいうって自分リタイアしてみて痛感しましたから。
いくつか印象的な言葉がありましたが、「ウルトラマラソンは孤独なスポーツなのに、皮肉にもその仲間に1番助けられてる」と。
ウルトラランナーの心境や苦悩が1番わかるのは、他の誰でもない、経験者なんだと、この深い人間関係にも感銘を受けました。
いつかそんな境地が少しでも理解できる日がくるんだろうか。
この本はいろんな人が読んでるだろうけど、ウルトラランナーだと感じ入る部分が全然違うと思います。
そういう世界を見たい人も必読ですね。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント